新聞社破綻したビジネスモデル

新聞社破綻したビジネスモデル

新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)

新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)

毎日新聞常務取締役を務めた河内孝(かわちたかし)さんによる新聞社の現状分析、これからどうすれば良いのか、具体的に方法がかかれています。

明言は避けているものの生き残れない新聞社は毎日、産経でありそのために中日新聞を巻き込んで編集や工場の統一などを図る案を書かれています。

また新聞社が現状そしてこれからもあまりに大きく、その図体を支えるために必要な売上はインターネット分野では達成できないだろうと示唆。その代わり専門特化した新聞を発行しロングテール化した購読サービスが新聞社には必要なのだとしています。

以下参考になると思ったデータ。

新聞産業の構図

事業 売上(兆円) 構成比
広告 1 31%
出版・事業 0.37 12%
販売 1.84 57%
合計 3.21 100%

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P40新聞社各社の総売上、経常利益経常利益

新聞社名 総売上(億円) 経常利益(億円) 経常利益
読売新聞社 4877 281 6%
朝日新聞社 4023 157 4%
日経新聞 2326 255 11%
毎日新聞社 1525 5 0%
産経新聞社 1287 26 2%

またいくつか心に残った文章。

「良識とは受身に立たされた側が云々することなのだ。行動の主導権を握った側は、常に非良識的に行動するものである」(『海の都の物語』中央公論社

P164

会員統計を見てショックを受けました。男性会員の二十六%が無職なのです。いまや新聞の最大、最良のお客様は六十歳以上の高齢者で、年金生活者の比率はうなぎのぼり。

P210

ヤフージャパンの井上雅博社長に、何度も言われました。「世界中、日本中の毎日新聞支局のゴミ箱に捨ててある原稿の書き損じを全部ください。あなた方には私達ユーザーが求めるニュースが全然分かっていないんですから」