一勝九敗

一勝九敗

  • 経営者と商売人はどう違うのか。商売人は、売ったり買ったりすること自体が好きな人。ほとんどの中小企業の社長は、その意味では経営者ではないと思う。経営者とは、しっかりとした目標を持ち、計画を立て、その企業を成長させ、収益を上げる人のことだ、
  • 経営には目標と計画が絶対に必要だ。
  • 九五年十月には全国紙や週刊誌に「ユニクロの悪口を言って一〇〇万円」という広告を出した。へたにコンサルタントなどに聞くより、直接お客様に不満を聞いた方が早いと考え、やってみた。
  • 結果的に、スポクロ、ファミクロともに売上が予算に達しなかったのが撤退の最大の理由である。
  • 問題は、失敗と判断したときに「すぐに撤退」できるかどうかだ。儲からないと判断したら、その事業を継続すべきではないのは誰でも理解できるはず。撤退もスピードが大事である。短期間のうちに撤退後の方針を決め、人員の再配置を決める、だらだらしていたらその分、損が膨らんでいくばかりだ。
  • 自分たちの言いたいことばかり言っている。大きい音を出したり、おもしろおかしくやったりして奇をてらいすぎである。視聴者に敬意を表していないものでは、言いたいことは伝わらない。
  • 現代人は情報によって行動することが多い。良い商品を置いておくだけでは売れない。どこがどのように「良い」のか、このプライスで、どこで、いつから売っています、とちゃんと告知しなければならない。
  • いまここに、優秀なワンマン経営者がいるとしよう。売上や利益を上げるために、規模を拡大しようとするとき、彼はどうするか。とにかく手足になる人間を採用しようとする。おれが思ったとおりに行動してくれればよいと考えてしまう。
  • 実はぼくにも「手足」だけが必要だと思った時期があった。何でも自分ひとりで考えたほうが、即断即決で早い。競争に打ち勝ち成長するためにはそのほうが合理的と思えたのだ。
  • 企業には成長のステージごとに最適の教育が必要なのだ。
  • 表面的に社長の言うことを聞くのではなく、まずは社長が言いたいことの本質を理解すべきなのだ。現場では自分なりにその本質を見極めどう具体化するかを考える。そして、実行する。これができる会社がほんとうに立派な会社である。
  • 必然性のないところには、人は集まらない。こういう人に来てもらいたいと心底思っていたら、それは必ず伝わるものだ。志のある人も真剣に探している。
  • 広告主のことを本当に理解しているクリエイターが、本物の才能を発揮し、適切な媒体を使ってCFを流すことが成功の秘訣だと思う。
  • 会社を経営するうえで一番重要なのは「どういう会社にしたいのか」と、「どういう人たちと一緒に仕事をしたいのか」を明確に示すことだと思う。

起業家十戒

  1. ハードワーク、一日二四時間仕事に集中する
  2. 唯一絶対の評価者は、市場と顧客である
  3. 長期ビジョン、計画、夢、理想を失わない。
  4. 現実を知る。その上で理想と目標を失わない。
  5. 自分の未来は、自分で切り開く。他人ではなく、自分で自分の運命をコントロールする。
  6. 時代や社会の変化に積極的に対応する。日常業務を最重視する。
  7. 自分の商売に、誰よりも高い目標と基準を持つ。
  8. 社員とのパートナーシップとチームワークを持つ。
  9. つぶれない会社にする。一勝九敗でよいが、再起不能な失敗をしない。キャッシュが尽きればすべてが終わり。

経営者十戒

  1. 何が何でも結果を出せ。
  2. 明確な方針を示し、首尾一貫せよ。
  3. 高い理想を持ち、現実を直視せよ。
  4. 常識に囚われず、柔軟に対応せよ。
  5. 誰よりも熱心に、自分の仕事をせよ。
  6. 鬼にも仏にもなり、部下を徹底的に鍛え勇気づけよ。
  7. はえたたきにならず、本質的な問題解決をせよ。
  8. リスクを読み切り、果敢に挑戦せよ。
  9. ビジョンを示し、将来をつかみ取れ。
  10. 素直な気持ちで、即実行せよ。
一勝九敗 (新潮文庫)

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